不妊症と漢方薬

治療のストレスで、お疲れになっていませんか?

心と体の「疲れ」は、あなたが本来持っている「妊娠する力」を低下させてしまいます。当店では、漢方の考え方で心と体を元気にして、妊娠しやすい身体作りができるようにサポートしています。

お客様からは、「話を聞いてもらったら気持ちが楽になりました」「いろいろ腑に落ちました」「もっと早く来ればよかった」などと、お声を頂いております。

来局のお客様は、20代から40代まで様々です。漢方では、女性の体は「7の倍数で変化する」と考えられています。卵巣の働きも同様で、年齢に応じたケアが必要です。特に、妊娠力が低下してくる35歳前後(個人差があります)からは、体質改善で体のバランスを整える事が、より一層大切になります。

今やっている事の効果を最大限に引き出す為にも、漢方で年齢に負けない体作りをしましょう。

開局して約15年が経ちました。その間、いろいろなケースを見てきました。つらい不妊治療を乗り越えて子宝に恵まれた方や、病院の治療は選択せずに体作りをしながら40代で自然妊娠した方など…。

妊活や不妊治療は、時として選択や決断を迫られたり、結果に一喜一憂したり、何かとストレスが多いと思います。お一人で悩まずに、是非ご相談にいらしてください。

こんなお悩みありませんか?


● 病院で不妊治療を受けているけど、思うように結果が出ない。

● できればホルモン剤を使いたくない。

● 基礎体温がガタガタしている。

●年齢で諦めたくない。自分でもできる事があればやってみたい。

 

当店でできる事


①まず、体の見直しをしましょう。

「気になる症状」「何となく続けている生活習慣」「検査値」「基礎体温表」などを、ご一緒に見直します。 その内容を、中医学(漢方)の考え方で分析し、現在の「体質」を見極めます。

体質を知る事で、体調不良や不妊の原因を探る事ができます。



②漢方薬で、妊娠しやすい体質に改善しましょう。

「体質」や「証」に、西洋医学的な観点も加えて、漢方薬をお選びします。 体質改善は、分かり易く言うと「漢方で体の弱点を補い強化する」という事です。例えば、食欲不振であれば胃腸機能を高める、貧血であれば補血する、冷え症であれば血行を良くする…など。

健康で丈夫な体を作る事が、実は妊娠・出産への近道です。過去に、ホルモン剤だけでは、なかなか上手く行かなかった経験をされた方もおられると思います。よろしければ、漢方の考え方も取り入れ、体の根本から妊娠力を高めてみたら如何でしょうか。

この考え方は、男性不妊にも対応できます。

 

漢方治療の良さとは?


● 心と身体を元気にします。
漢方は、「何となく具合が悪い」とか「冷え」や「疲れ」といった体調不良を改善します。 「元気」で「健やか」なお身体を取り戻し、モチベーションを高めます。

● 体への負担が少ないのも魅力です。
漢方薬は、自然の成分で構成されているので、体に優しいです。また、飲み始めたら、お肌がきれいになったり肩こりが和らいだりと、嬉しい驚きがありましたとのお声を頂く事もあります。

● 30代後半、40代の方も安心です。
年齢で諦めずに、ご自分のペースで「妊娠しやすい身体作り」に取り組めます。 体作りをして、妊娠のチャンスを増やします。

 




不妊症について

西洋医学における不妊症の原因は、

女性が原因  41%
男性が原因  24%
両方が原因  24%

と言われています。(WHOの調査等)

実は男性に原因があるケースも多いのです。

女性だけが不妊の検査を受けるのではなく、男性も積極的に精液検査を受けるべきです。


■女性側の原因としては、下記の様な事が考えられます。

排卵因子 (15~20%) 高プロラクチン血症、PCOS、卵巣機能不全、LUFなど
卵管因子 (30~35%) クラミジア感染、形成不全、腫瘍など
頸管因子 (05~10%) 頚管粘液の異常など
着床障害 (10~15%) 子宮筋腫、黄体機能不全など 
受精障害 (04~05%) 卵子と精子いずれかの異常など

その他 子宮内膜症(不妊女性の20~40%)、生理不順、免疫素因(抗精子抗体、抗リン脂質抗体)、甲状腺異常、プロテインS欠乏、第12因子欠乏、年齢など

治療としては、タイミング療法、人工受精(AIH)・体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)などART(高度生殖医療)が行われています。

検査方法も日進月歩で進化しています。受精卵の染色体を調べたり、体外受精において着床のタイミングがずれていないか検査(ERAテスト)したり、あるいは、子宮筋腫が受精卵の着床を障害していないかMRIの動画を撮影して検討したり…

2022年4月から、不妊治療に公的医療保険が適用されました。全ての検査・治療にと言うわけではありませんが、一歩前進しました。

さて、流産も重要な問題です。

女性の年齢と流産率の増加には相関性があります。

40歳を越えると、流産率が約40%に跳ね上がるというデータもあります。(ART妊娠率・生産率・流産率 2012 JSOG)

原因のほとんどが、染色体異常との事です。

最近は、遺伝子診断の技術開発により一部の病院では着床前診断が行われているようです。

※昔からコウノトリは、幸せや子宝を運んでくる鳥として知られています。


■一方、男性側の原因としては、

精子の数が足りない、運動率が50%以下というのが大半だそうです。

また、女性ほどではないですが男性も年齢とともに生殖能力が低下します。

統計を取ってみると精子濃度は60歳から、運動率は40歳から落ちてきます。

NHKのテレビ報道によると、若い男性の精子の質が低下しているとの調査結果があるそうです。

ますます少子化してしまうのではないかと、心配になります。

臨床的に男性不妊を分類すると、

●造精機能障害(乏精子症、無精子症、精子無力症)

●性機能障害(ED、射精障害)

に大別されます。原因は、

特発性造精機能障害:60%、精索静脈瘤:30%、その他:10%との事です。

造精機能に影響を与える因子としては

●喫煙

●高温環境(サウナ・入浴・下着などが精巣に影響を及ぼします)

●肥満(運動するとテストステロンがアップします)

●育毛剤(フィナステリドなどの内服薬が影響するとの報告が散見されます)

などが、考えられます。

治療としては、micro-TESEやホルモン療法、精索静脈瘤手術などが行われています。

ちなみに、精索静脈瘤の患者さんの場合、手術をして治療しておいた方が、結果として顕微授精(ICSI)になったとしてもARTの成績が上がるというデータ(J urol.2010(184)1442-1446)があるそうです。



さて、赤ちゃんに出会うまでの道程は、「山あり谷あり」です。状況が好転せずにつらい時期もあると思いますが、それを乗り越えて「ママ」になったときは、喜びもひとしおです。

どうか皆様が、可愛い赤ちゃんを授かりますように…。