進化する不妊治療


久しぶりに、大阪で開催された統合医療生殖学会・子宝カウンセラーの会に参加、勉強して来ました。

講師は、不妊治療で有名な英ウィメンズクリニックの苔口院長先生でした。

先生のご講演のテーマは、「不妊治療におけるDUALについて」

うーん、難しい。何やら哲学的な内容なのか??

と思いましたが、

要約すると、不妊治療は日々進化しているのだけど、一方で古い手技が見直されたりと、 「多様化してきている」との内容でした。


例えば、体外受精における「刺激周期」ですが、従来は生理3日目ぐらいから低温期に実施する方法のみでした。

最近は、高温期に卵を育てて採卵する事も可能になったそうです。(random-start)

頑張れば、1ヶ月の周期の中で2回採卵可能と言うことです。(勿論、全ての方が適応というわけではありません)

採卵したいのだけど、お仕事が忙しくて高温期の時期しか通院できないなんて方には朗報ですね。


もう一例、体外受精でSHORT法をする時、点鼻薬等で排卵抑制をしますが 「黄体ホルモン製剤による排卵抑制(PPOS)」も可能になったそうです。

成績は従来のものと同等だそうです。 選択肢が広がるのは、良いことですね。



ご講演の後半は、体外受精の臨床的なお話でした。

印象に残ったのは、「体外受精の回数と妊娠率の相関性について」です。

35歳までの方は、体外受精の回数を増やすと妊娠率がアップする、つまり「伸び代」があるそうです。

一方、40歳を越えると、5から6回で妊娠率は頭打ちになるそうです。

やはり、体外受精をするなら、少しでも早いほうが良いようです。

他にも色々と興味深いお話を拝聴しました。



2019年06月11日