男性不妊について

最近NHKのクローズアップ現代という番組で立て続けに男性不妊をテーマにした番組が放映されました。

「精子力クライシス 男性不妊の落とし穴」というタイトルでした。その内容を簡単に紹介すると、

日本の体外受精の実施件数は世界最多ですが、採卵1回あたりの成功率は台湾と米国が約35パーセント、スウェーデンが約25パーセント、イタリアが約15パーセントであるのに比較して

日本は約5パーセント強と最低レベルで、その原因の一端は精子力の衰えにあると考えられているとの事。

しかし、産婦人科医を対象に行ったある調査では、男性に不妊の原因があると疑われる場合でも泌尿器科医への紹介を積極的には行っていないケースが全体の4割に上りました。

「産婦人科医でも男性の治療はできる」「男性を治療する間に女性が加齢し、卵子の老化が進んでしまう」「男性不妊の専門医が少ない」などが、その理由だそうです。

番組では「一部の病院では不妊治療による利益を優先しているのではないか」という意見も紹介されていました。

私は、とてもいい番組だなと思って視聴しました。でもなぜ日本人男性の精子力はこんなに低下してしまったのでしょうか?

原因はまだはっきり分かりませんが、食生活にもその一因があると思います。

日本人は植物油脂を好みます。例えば、学校給食もそうだったと思いますが、バターよりマーガリンをよく食べます。

恥ずかしながら、私もつい最近まで動物性よりも植物性の油脂の方が体に良いと思っていました。

ところが、ある時「植物油脂の摂取が男性のテストステロン値を低下させる」という論文を読みました。

ヨーロッパはもともとバターの食文化であり、相対的に植物油脂の摂取が少ないようです。

断定的なことは言えませんが、植物油脂を好んで食する事が精子力の衰えの一因になっているように思えてなりません。

さて、不妊治療で大変な思いをするのは女性です。大切な奥様の負担を減らす為に男性にも出来る事があります。

是非、ご相談ください。


写真:水戸芸術館のモニュメント


気持ちの良い秋晴れでした
(水戸芸術館にて)

2018年10月17日|カテゴリー:妊活